トレイルハシルアラウンド

鎌倉脇道探索トレイルランナーのブログ。グループラン・トレランツアー・トレイルマップ・ビール。

【鎌倉トレラン】鎌倉トレイル協議会 第2期報告会に参加してきました

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2016年7月26日(火)の夜、鎌倉生涯学習センター(きらら鎌倉)で行われた「鎌倉トレイル協議会 第2期報告会」に参加してきました。会場は前回2014年12月1日に行われた「鎌倉トレイル協議会「ガイダンス&ルール」説明会」と同じ場所でした。

前回と同じ平日の夜でしたが、今回はかなり参加者が少なかったです。協議会役員の方を含めても20数人でした。(前回は50人以上はいたと思う)広い会場だったので、余計に人が少ないのが目立ってしまっていました・・。

 

 

 

鎌倉トレイル協議会 第2期報告会

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会場:鎌倉生涯学習センター(きらら鎌倉)
日時:2016年7月26日(火) 20時00分~21時15分
報告内容:

  • 会長挨拶
  • 活動報告
  • 利用調査とイベント報告
  • 市当局の減容
  • 会計・監査報告
  • 新ルール
  • 新人事発表

 

 

 

鎌倉市のトレラン条例について

まず一番気になる鎌倉市によるトレラン条例についてですが、当初は2016年6月に条例が発表される予定でしたが延期されたようです。延期された原因としては、おそらく4月に発生した稲村ケ崎の下水流出事故問題で鎌倉市が忙しくなってしまったのではないかと話していました。確かにトレラン問題なんかより大問題でしたからね・・。

条例については現在、鎌倉市からの回答待ちという状態のようです。鎌倉トレイル協議会、鎌倉市、ハイキングクリーンで三者での協議も続けており、今後も実施予定があるようです。条例ができるのはおそらく今年の9月か12月になるのではないかと話していました。(12月の方が濃厚?)

 

 

 

NHKで7月22日に放送されたのトレランの番組について

7月22日にNHKで特報首都圏「楽しいはずの山道で~“トレラン”ブームに見る公共意識~」というトレランを題材にした番組が放送されました。(番組についてはまた別に記事を書こうと思っています)

その番組に鎌倉トレイル協議会の方も出演しており、NHKのディレクターやアナウンサーの方とも何度か打合せをする機会があったようです。その打合せで鎌倉トレイル協議会の方はこんな話を聞いたようです。

 

NHKがトレランを題材にした番組を作ろうとした最初の切っ掛けは、メディアで「トレラン批判」がされていることに注目したからだそうです。しかし実際に番組を作るにあたって、トレラン関係者と打ち合わせをして話を聞いていくうちに、「トレラン批判」の実態は違うのではないかとNHKは感じたようで、実際に放送された番組ではトレランの魅力」ブームの背景」かかえている課題」をとてもまともな内容で構成されていました。下手に煽るような内容でしか作れないどこかの民放番組とは全然違う内容でした。

 

 

鎌倉トレイルでハイカーにアンケートを実施

鎌倉トレイル協議会が鎌倉トレイルをハイキング中のハイカーにトレランに関するアンケートを実施したのでその結果を報告されていました。

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危険なことに遭遇したことがありますか?
ある 16%
ない 84%

 

走ることを規制する条例化についてどう思いますか?
必要 9%
不必要 82%
どちらでもない 3%
未回答 6%

 

譲り合いなどのマナーで問題は解決できますか?
できる 75%
できない 2%
どちらでもない 5%
未回答 18%


総数102名

 

総数102名ということでこの結果がすべてではないですが、この数字を見ても条例化は必要だとは感じません。ただそれでも危険なことに遭遇したことがあるという人が16%というのはまだまだ多いと思うので限りなく0%に近づけるように鎌倉トレイル協議会の活動が必要であるし、個人のマナーとルールの意識も必要です。

 

 

 

鎌倉トレイル協議会の会員数は現在114名

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役員 10名
個人会員 104名
法人会員 2社

現在の会員数は114名+2社のようです。
3/4近くの会員は神奈川県のようですね。鎌倉市民は30名ほどいるようです。

2016年度の会員についての募集も行っていますので、鎌倉トレイルでトレランされる方は鎌倉トレイルの未来のためにも是非会員になってください。私も2015年度から継続して2016年度も会員になりました。個人会員は年会費3000円です。この会費によって、鎌倉トレイル協議会は鎌倉トレランルールの普及活動を行っています。

 

 

 

鎌倉トレランの新ルールが発表されました

これまで天園ハイキングコースや大仏ハイキングコースで曜日や時間で走らないようにするコースが設けられていましたが、一部の方から「どこからどこまで走れないのかわかりずらい」というような声を頂いたようです。確かに年に1,2回程度しか鎌倉トレイルに来ないような方にとってはこのルールはわかりづらかったかもしれません。

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このルールは人の多い曜日と時間で設定されていましたが、本来ならハイカーや観光客と出会ったときに歩くようにすれば、曜日や時間で走らないようにするルールは必要ないのではないかということで、今回新ルールが発表されました。(曜日と時間で走らない区間が設定されていたルールは廃止です)

 

「歩く人に出会ったら、歩く人になろう。」

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  1. 走ることはやめて、歩いてすれ違おう。
  2. 道幅が狭いところでは、崖側に避けて立ち、道を譲ろう。
  3. 坂道では上る人を優先しよう。
  4. 歩く人に追いついたら、

   STEP1 速度を落として後ろについて歩く。
   STEP2 道幅が広くなったところで横に並んで歩いて追い越す。挨拶を忘れずに。


とてもシンプルなわかりやすいルールになりました。時間や曜日関係なく、歩く人がいたら歩きましょうということです。これなら誰もがすぐに守れるルールだと思います。鎌倉トレイル協議会が作成したこちらの動画を見てもらうと、今回のルールがとてもわかりやすいと思います。

 


会員の方から2番の「道幅が狭いところでは、崖側に避けて立ち、道を譲ろう。」というルールについて「崖側で待つのはちょっと怖い」というような質問がありましたが、
臨機応変にということではあるけど、自身の安全を確保した上(木に捕まるなど)で通すということのようです。確かにご年配の方や子供を崖側に通すよりかはトレイルランナー達が安全を確保した上で崖側に立ったほうがお互い安心かもしれません。

あとこのルールだと「走る人に出会ったら、走る人のまま?」という疑問がふと湧きましたが質問はしませんでした^^;協議会の考えはわかりませんが、個人的には狭い鎌倉の山道では走る人同士でも歩く人になったほうがいいと思っています。歩く人と出会ったときにすぐに歩けるように癖をつけるという意味でも。

 

 

 

アドバイザー石川弘樹選手も登場

最後にプロトレイルランナーで鎌倉トレイル協議会アドバイザーの石川弘樹選手も登場しました!東海道自然歩道FKTお疲れさまでした!

石川選手の話によると、ヨーロッパでも少なからずトレランの問題は起こっているようで、ポーランドのとある公園内で開催されるトレラン大会で地元住人から「公園内で大会を行わないで欲しい」と抗議されてたにもかかわらずレースを強行したところ、レース前に地元住人達が大会コースに設置された矢印の向きを変えて、選手たちが大会で道に迷ってしまったなんて話をされていました。ちょっと笑っちゃうような話ですが、地元の方やハイカーなどトレイルを利用するすべての人達と共存することがいかに大切なことかわかる興味深い話でした。

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報告会に参加してみて、平日の夜に鎌倉開催ということで難しい条件ではありましたが、参加者があまりにも少なくて驚きました。役員含めても会員の約20%の人しか参加していません。という私も休日の日中に開催されているトレイル調査の方には参加していないので人のことは言えませんが・・。(代わりというわけじゃないですがブログで活動中!)

それでも少ない人数ながらここにいる人達は鎌倉でのトレランについて真剣に考えている人達なんだなと思うと、嬉しくて勝手ながら仲間意識が芽生えました(同じ会員なので仲間なんでしょうが^^;)

どのような条例が鎌倉市から発表されるかわかりませんが、鎌倉のトレラン問題は全国的にも注目されているので、鎌倉がトレランのルールやマナーの一つの指標になっていけれるといいなと思います。

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